シニア期前の対策:第一位はトイレ!

2017/05/06  老犬ホーム オレンジライフ湘南
   

室内排泄できないことが、介護負担を増大させます

老犬ホーム オレンジライフ湘南では、在宅介護を無理なく楽しく続けていただくため、介護疲れの解消を目的とした一時預かり(レスパイトケア)に力を入れています。
介護負担はワンちゃんの状態によって異なりますが、その中でもかなりの割合を占めるのが「トイレのお世話」。
 
外でしか排泄できない子が、認知障害や運動障害によって自力で移動が難しくなると、排泄の度に飼い主さまがお外に運んであげなくてはなりません
 
大型犬の場合には当然それだけ飼い主さまの体力が必要になりますし、住宅環境によっては飼い主さま一人で移動させられないこともあります。(女性の一人暮らしで、エレベーターが無いマンションにお住まいの方からご相談を受けた事例がございました)
 
また小型犬であっても、お外でしか排泄しないうえに、お外に出てからも運動障害により排泄までに時間がかかり、何度もお外に連れ出したり、排泄を長時間待たなければならなかったりということもございます。
 
多くの場合、こういったケースでは室内での排泄や、オムツなどを試されますが、シニア期に入ってから日々の習慣を変えるのはかなり困難です。
さらにワンちゃんとしては、ただでさえ身体や認知の状態が今までと違うことで動揺しているのですから、生活習慣を無理に変えようとしても混乱するばかりです。
 
ワンちゃんの性格にもよりますが、生活習慣を変えることをなかなか受け入れられない子では鳴きが生じます。そうすると、排泄の問題に加え、騒音の問題も生じて、介護負担は雪だるま式に大きくなってしまいます。
 
 

早いうちに室内での排泄をトレーニングしておきましょう

お外での排泄はみていて本当に気持ちよさそうですよね。
私自身も愛犬にはマナーウェアを装着した上で、お外でのマーキングは許しています。(結局、マークできてないのですが本犬は満足げです(*^^*))
社会に迷惑をかけない方法を取れれば、お外でのトイレを一切禁止にする必要はないと思います。
 
ただ、お家でのトイレもできるようにしておくと、シニア期の心配を大きく減らすことができます。
飼い主さまの負担を減らすのはもちろんのこと、大切な愛犬が将来辛い思いをしないように。完璧でなくても、室内でできる回数が少しでも増えれば、それだけワンちゃんの経験値はあがり、万が一のことが起こっても無理なく対応できるようになります。
 
ホームでお預かりしている子たちを見ていると、10歳前後になっても新しいことを覚える能力は十分にあります。ただ経験値が多い分、うまくこちらの要求をかわす賢さもありますけどね。そこも含めて、さすがシニアの子たちです笑
 
 

排泄トレーニングの方法は?

個々のワンちゃんの性格もありますので、できれば信頼できるトレーナーさんに個別にご指導いただくのが一番だと思いますが、ここでは当ホームで実施して効果があった方法をご紹介します。
 
1)飲水量を多くした上で、ご褒美のオヤツ
病気による水分摂取量の制限が無いのであれば、鶏ガラやささみをゆでたお汁(薄くても匂いがすれば大丈夫です)をあげて、お水を多めに取らせます。そのうえで、トイレをしたい様子が見られたらシーツに誘導。上手にシーツの上にできたら、ご褒美のオヤツで習慣づけていきます。食いしん坊な子には効果バツグンの方法です。
 
2)室内に土や雑草を敷いたトイレを設置
お外に強いこだわりがある子の場合には、お部屋の中にお外と同じ環境を作ります。
ビニールシートなどを敷き、その上にトイレシーツ、さらに上から雑草や土をふりかけます。ワンちゃんは匂いに反応することが多いため、土や草の匂いを嗅ぐとスムーズに排泄を誘導できます。習慣がつくまでは、新鮮な雑草を毎日補充してあげましょう。また慣れてきたら、徐々に土や雑草の量を少なくしていきます。
ご家庭であればベランダなどを活用されると良いでしょう。
 
さて、トレーニングの一番のコツですが、それは何と言っても「結果を急がないこと」
ワンちゃんに比べて、どうしても人はせっかちになりがちですが、焦らずのんびりいきましょう。結果を急ぐあまりに、十分なトレーニングが出来ていないのに「ああ、やっぱり無理なんだ」と早期に見切りをつけてしまったり、トレーニング自体が楽しくなくなっていくと、良いことがひとつもありません。
歳を重ねても、少しずつできることは増えていきます。
結果だけでなく、その過程も愛犬と一緒にのんびりゆったりと楽しんでいってくださいね!